リンクビーは発達障害のある方のための就労支援サービスです

リンクビーブログ「学ぶ人たち」

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■通所するまで

私は、前の会社に入社してしばらく経ってからADD(注意欠陥障害)の診断を受けました。幸いにも、診断後に出された薬が劇的に効き、仕事に集中できるようになりました。しかし、与えられた仕事を終えても「ミスをしていないか」や「機嫌が悪いのは私のせいではないか」と不安になりやすく、自分が行った仕事を「認める」「評価する」ことができませんでした。自分に自信がありませんでした。

 

また、発達障害が分かったものの受け入れきれず、引け目を感じていました。特性を見せないように必死で、自分の体力以上の仕事を引き受けて、帰ってすぐ寝るというような日々でした。日々の疲れと、内部の病気への対処の遅れが、退職に繋がりました。

 

退職後に訪れたハローワークでは、就労移行支援を利用して就職していくことを薦められました。その時点で、発達障害を受け入れて生きていくことを決めました。調べたところ、発達障害者向けの就労移行支援事業所のリンクビーが見つかり、体験入所を申し込みました。見学した際の、事業所の雰囲気・職員さんの親切な対応・具体的な設定の職業トレーニングに惹かれ、リンクビー秋葉原に入所することを決めました。

 

■通所から内定をいただくまで

通所を始めた当初は、週5日通うのが難しかったです。内部の病気の合う薬が見つかり毎月のリズムが安定したため、リンクビーに徐々に通えるようになりました。

 

Excelの関数は、リンクビーに来て、1から学びました。苦手意識がありましたが、全員が理解するまで丁寧に教えるプログラム構成になっており、VLOOKUP・ピポットテーブル・グラフの作成などの操作ができるようになりました。

 

職業トレーニングは、個人とグループで行うものの、2種類があります。職員さんや通所者さんと報連相しながら、納期までに資料を仕上げて、発表することを繰り返していきました。その中で、自身の得手・不得手などの自己理解や、他者理解が深まりました。発表後のフィードバックから内容を改善していき、学んだPC操作を用いて、クオリティをあげていくことができました。

 

私の課題であった自分の行ったことを「認める」「評価する」ことが少しずつできるようになりました。

 

通所が安定した9月頃に、職員さんから紹介を受けた製薬会社で、実習を行いました。習った関数を実際に使ったり、職業トレーニングで経験した通勤交通費計算の業務を行ったりしました。リンクビーで学んだことをそのまま活かすことができました。無事一ヶ月の実習期間を終え、実習先の担当者様から私の仕事に対しての評価をいただき、自信につながりました。

 

本格的に就職活動を開始したのは、10月頃からです。応募書類は、職員さんに56回添削をしていただき、満足いく内容に仕上げることができました。また、自身の課題や、どのような職場で働きたいかなどを職員さんや通所者さんとの話の中で整理することができました。合同面接会、事業所見学会も何度か参加しました。職員さんが同行した際には、些細なことでも相談し、参考にさせていただきました。

 

面接回数を重ねていって、二次面接に進める企業が多くなってきました。職員さんは何度も面接練習の機会を作ってくださり、相談にものってくれました。企業の面接直前に、不安でしょうがなくなり、事業所に電話したことがありました。優しいお言葉をいただいたおかげで、少し落ちついて面接に臨むことができました。沢山の方に支えられ、通所から約9ヶ月でご縁のあった企業様より内定をいただくことができました。

 

■おわりに

就職活動はとてもエネルギーを使うものです。学生時代は一人で苦しんで行った記憶があります。今回、支援者がいるということの幸せと、心強さを実感しました。入所前は自信をなくし、どんな仕事に就くかもイメージできておらず、不安でいっぱいでした。リンクビーでの訓練・職場実習・同じ障害を持つ通所者さんとの交流は、心の支えになりました。これまでの9ヶ月は、私にとって大きな財産になりました。

 

これから入社する職場では、できたことを認めて、自分のペースで仕事に臨むつもりです。ご指導、ご鞭撻ありがとうございました。



 ~退職するまで~

私は以前、大手運送会社の配達員として働いていました。今から、7年ほど前に人員削減により、職員一人当たりの負荷が以前と比べて重くなり、余裕がなくなってしまいました。私は人より作業が1時間余計にかかったり、苦情処理を自分の対応だけで処理できず、上司の手を借りることもありました。このようなことから職場の同僚から仕事のできない迷惑な人と判断され、共同作業に協力してもらえないこともありました。

 

こうした状況に悩み、心療内科で診療を受け、検査したところ、広汎性発達障害と診断されました。しかし、診断が出ても、仕事を辞めて、再就職を目指す当てもなく、そのまま仕事を続けていました。それから、2年半年後、勤務中に出先で、仕事上のミスをしてしまいました。ミスの対応をめぐって、同僚の協力が一切ない状態で、通常の業務もこなしつつ、ミスの対応もしなければなりませんでした。そのことが強いストレスになって、パニックになり、会社を退職するまで休職してしまいました。

 

休職期間中は、復職もしくは障害者雇用の再就職のどちらかで随分と悩みました。結局、退職する半年前に、復職は元の職場に戻るのが条件なので断念しました。それからは、障害者雇用で再就職を、と考えて、パソコン学校に通い、パソコンスキルを身に付けたり、就労移行支援施設の体験通所をしていました。

 

~通所から内定をいただくまで~

4月からリンクビー秋葉原に本通所を始めました。リンクビーでの訓練プログラムを通して、自分自身の広汎性発達障害の症状が具体的に理解できました。私の場合、複雑な指示を理解するのに時間がかかる、初めての環境に慣れるまで、時間がかかることがはっきりしました。

自分のできる対策として、メモを取る、場数を多く踏む、があります。会社にお願いする配慮として、指示をひとつひとつ出してもらう、指揮系統を統一してもらう、最初は自分のペースで出来る作業を任せてもらうことです。こうしたことを踏まえて、障害者雇用で求人がある3社の採用試験に応募したところ、その内の1社から内定を頂くことが出来ました。

 

~終わりに~

最後に皆様に伝えたいことは、障害者雇用で就職するに当たって、大事なことは自分の障害について説明できることだと思います。自分で出来る対策と会社への配慮を分けて伝えられると良いです。皆様がひとりひとりの体調や障害の事情に配慮してもらい、長く勤められる職場に就職されることを願っています。ありがとうございました。